夢と徒然

楽しかったことの記録とミッキーマウスとの思い出

初めて「認知」を経験した話

 

 ※キャラクターオタクの「認知」に関する話です。ご注意下さい。

 

色々とデリケートな話題だったらごめんなさい。一般的な「認知」(若手俳優さんや地下アイドルなど)の話ではないです。あくまで、私がはじめて自ジャンルで、「認知」に近い体験をしてどう感じたかという話になります。

  

2.5次元というジャンルに片足を突っ込むようになり、「認知」という言葉をよく目にするようになりました。色々なブログ記事も拝見しました。

 

 

 

こちらのアンケートも大変興味深く拝見しました。認知されたい・されたくないも、人それぞれ。面白い。

 

「認知」=自分が応援している人に個人として認識されること…、っていう定義で大丈夫ですかね?  それすらも曖昧なんですけど、その定義で話を進めます。

 

そもそも、私にとって認知は長年不可能でした。

まぁ、私の最推しがミッキーマウスだからです。ミッキーに認知してもらうのは、ゴールがない訳です。1日で何度もグリーティングをループするとか、同じ曜日の同じ時間帯に会いに行ったとしても、それは一時的であり彼の一部でしかないので、認知とは呼べないと私は思ってます(何らかの方法で認知されている方もいるかもしれませんが、限りなく不可能に近いはず)。なので、私は認知されたい欲求すら持ったことがありませんでした。

 

 

2017年4月、私は関西にある某テーマパークの年間パスポートを取得しました。

そのテーマパークはお世辞にも大盛況とは言い難く、大体空いています。でも、ショーやパレードもあるし、何よりキャラクターのクオリティが高い上に親切。私はミッキーマウス好きから転じて、キャラクター全般が大好きなので(身も蓋もなく言ってしまえば着ぐるみが好き)、夢中になりました。平日に行けば、キャラクターとゆっくりとお話ができる!周囲に私を含めても客が3人しかいないのに、3キャラ出てきてくれたりするんだもん。何て天国!!

 

そんな感じで月に1回ぐらいのペースで通うようになっていきました。通えば、ここではこの子が一番好き、推したいというキャラもできて、どんどんと楽しくなっていきます。何事もハマりはじめって本当にワクワクする。

とは言え、メインはディズニー。行ってないときは2ヶ月以上期間が空くことも普通にありました。お手紙、差し入れやプレゼントもしたことはありません。

 

そして、そろそろお手紙ぐらい書こうかなぁと思いつつ実行していなかった11月頃。いつものようにパークにいくと、推しがグリーティングにやって来ました。

子どもに先に順番を譲り、少し落ち着いてからいつものように声をかける。

すると、突然彼は私に向かって言いました。

 

『あれ、今日は眼鏡してないんだね』

 

…??????

 

 

誤解のないよう付け加えておくと、キャラクターは喋れません。ジェスチャーが全て。身ぶり手振りで会話します。なにかの見間違いかと思い、思わず聞き返すと、彼は再度私の顔を指差しながらジェスチャーしてくれました。いや、これやっぱり眼鏡やん……、見間違いじゃなかった…。

私は目がめちゃくちゃ悪いので、眼鏡かコンタクトが欠かせないんですが、確かにパークに来るときは偶然にも常に眼鏡でした。でも別に深い意味はなかったし、なんならこの日初めてコンタクトで来たのも偶然でした。

でも彼は覚えていた。私の顔の些細な違いを指摘してくれる程度には認識してくれていたんです。

 

『眼鏡!いつもしてる眼鏡、してないね』

「あ、うん…。そう、今日はコンタクトなの」

『へー!いいね!!』

「あ、ありがとう、ハハハ……」

 

以上が初めて推しに認知されたときの私の会話です。こんなの認知じゃない!と思われる方もいるかもしれませんが、私にとっては認知です。その日の内だけの認識ではなく、日を跨いで私という個人を認識してくれていたわけですから、大事件です。

正直動揺しすぎてあまり記憶がないけど、カメラにはデータは残ってたので、写真は撮らせてもらったみたいです。

 

 

いやー、まさか自分にこんなことが起きるなんて思っても見なかったし、むしろあまりにも簡単に認知されてビックリしました。来る頻度が少ない私でさえ「あの人、今日もいらっしゃるなー」と思うような方が沢山おられますし、プレゼントをしている方もよくお見かけします。そんな中で、こんなたまにしか来ない私を、覚えてくれるなんて…。

ミッキーは15年経っても認知してくれてないんですよ!(いや、ミッキーは全く悪くないし、認知されたら逆に困るんですけど。)

 

で、実際に認知されて、嬉しいか嬉しくないかと問われれば、それはやっぱり嬉しかったです。私、結構オタクであることに引け目感じてまして…。やっぱりキャラクターって根本は子どものためのものだと思うし、芸能人とかとは違って、別に私のようなオタクがいなくてもやっていけるだろうな…とか思ってしまうんです(他のキャラオタさんを否定してる訳ではありません)。

なので、その後も色々話すなかで、少なくとも「いつも来てることを知っていますよ」と、恐らく好意的に表明してくれたことは、とても嬉しかった。

 

でも一方でやっぱり複雑な思いもありますね。

同じような事を書かれたエントリも拝見しましたが、想いが一方通行じゃなかったということは、私も向こうに対して少なからず影響があるということだと思うのです。

ここ数ヵ月、なかなかパークに行けていないのですが、やっぱり心苦しく感じてしまいます。自意識過剰だとはわかっているのですが、最近来てないなと思ってくれていたら申し訳ない、という思いが止められない。

それに加えて、次に会ったときに初対面みたいな反応されたら、ちょっと悲しいなぁと思ってしまいます。贅沢な話ですよね。

現実的な事を言うと、前会ったとき同じなのか、こちらからは判断できないという難しさも感じます。キャラクターですから、忘れられたのか、前と違うのか、こちらからはわからない。

今まで通り、認知どうこうではなく、自分がハッピーになるために通っているのだと、肝に命じております。

 

とまぁ、いろいろと言いましたが、認知してると示してくれた推しには、本当に感謝しています。長年キャラクターを追いかけて来たけど、初めての経験でとても嬉しかったし、励みになりました。

実は、このテーマパークの年パス、当初は今年限りにする予定で購入したんです。でも、即座に更新を決めました。なかなか通えないかもしれないけど、できるだけこのテーマパークと推しを応援したいなと思っています。

 

推しくん、たいした応援も出来ていない私を覚えていてくれてありがとう。楽しいことや興味のあることが沢山あって、浮気症な私だけれど、これからもよろしくお願いします。

これからも沢山の人を笑顔にしてね。