夢と徒然

楽しかったことの記録とミッキーマウスとの思い出

刀ステ ジョ伝 三つら星刀語り 感想

アーカイブ配信も始まった中、やっと感想書き終わった。。何時の話だよ、って感じですね。

忘れないように書いとこ!と軽い気持ちで書き始めたら、不馴れなのと、気持ちが溢れすぎるのとで、全然終わらない。たくさん観劇行かれて、マメに感想を書く方、尊敬します…。

 

※ネタバレしかしていない個人の感想です。とんでもなく長い。

観る予定のある人は読まないほうが良いです。今すぐアーカイブ配信を買おう!私も記憶を消してもう1回観たい。

 

 

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刀ステは虚伝再演の頃から興味を持ち始め、義伝は抽選惨敗でライビュのみ、外伝は配信組。過去作の円盤は全て揃えて鑑賞済み。ようやく!生で!観劇できました!!!

今回は見たのは、大阪公演の22日夜と23日夜(プレミアム)のニ公演と+大千秋楽ライビュ。

ほんと、公式チケットトレードありがとう…、感謝しかない……。

ディレイ目当てで配信も購入、ガチで正月休みは刀ステしか見てなかった。でもめちゃくちゃ幸せだったよ~~!スマホで手軽に配信が買えるのは本当にありがたい。良い時代になったものですね。

 

【全体の感想】

まず、ストーリーが好きすぎて「え、なにこれ面白い!!!」ってなった。序伝と如伝、二幕あることはキービジュからも予想してたけど、そうきたか!!と。良くあるタイムリープ物って言ったらそれまでなんだけど、やっぱり後半の怒濤の伏線回収が気持ちよすぎて、これぞエンタメ! って感じで。小説でも映画でもない、「生」の舞台でやる醍醐味とか面白さがあって凄く素敵だった。何度見ても新しい発見があるので、複数回観れたの本当に良い経験になったなぁ。

ストーリーはそこそこ複雑だと思うんだけど、初回も混乱なく理解できた。私みたいな観劇ド素人が見てもついていけたのは、もちろん末満さんの脚本・演出の巧みさだと思うけど、キャスト陣の演じ分けや演技力もあったと思うのです。入り捌けとか、動きとかめちゃくちゃややこしそうだもん……。初回見終わって直ぐに思ったのは、「こんなに難しいことをやってくれて、私たちの前に作品を造りあげてくれて、ありがとう」という感謝でした。

 

一幕の序伝は辛い。もちろん、この苦しい展開が後に繋がってくるのですが。

最初の初期刀顕現のシーン、桜が散るなかまんばちゃんが出てくるところが、美しすぎて涙腺が緩んでしまった。あそこは、審神者みんなが、自分の初期刀に想いを馳せたんじゃないかなぁ。私の初期刀は清光で、清光が最推しなんだけれど、まんばちゃん初期刀の方とか号泣ものではなかろうか…。ちょっと嫉妬しちゃう。

だからこそ、あの無理進軍や傷つく皆の姿が苦しかったです。

 

二幕は、安心して見てられたし、本丸が積み上げてきた時間にグッときました。

序と如が入り乱れるのは、パズルのピースがはまっていくようで、めちゃくちゃ気持ち良かった。本当に舞台の全てに意味があって、末満さんの頭どうなってるんや、恐い……(良い意味で)。

最初に見たときは、謎が解けていくにつれ、序伝のみ出陣の小夜とたぬとばみちゃんがちょっと消化不良で可哀想かなとか思ってたけど、そこからの助伝!!!熱い!!!そうだよね!末満さんがそこを蔑ろにするわけないよね!!!

後味も良い最高のストーリーでした。

 

【音楽について】

物議を醸したチャチャチャ!は、最初びっくりしたものの、中毒になりました。

OP両方好きすぎてしんどいです。特に如の紋の演出の音ハメが気持ちよすぎて…!曲調は序が好きかなぁ。

EDは、はげしめのダンスがお祭り感があって好きでした。アンサンブルの方も参加してくださったのも嬉しかった!お疲れの中ありがとうございます。歴史上人物の方の剣舞も本編ではあまり見られなかったので良かったです。ただ、番傘はあそこまで振り回すのには適していないのか、私が見た2回とも、誰かの傘に不具合が出てましたw まんばちゃんの傘が綺麗に閉じなくて、じっと手元を凝視して、結局は力業で閉じていて可愛かった。

ちょっと残念だったのが歌詞が、全然何言ってるか聞き取れなくて…。決して役者さんの歌が下手とか、滑舌が悪いとかではなくて、多分メルパルクホールの音響の性質なのかなぁ?ライビュだと格段に聞き取れました。パンフでも歌詞は注目してほしいと言及されていたので、そこは惜しかったかもしれない。

 

【各キャラについて】

ストーリーの話と役者さんの話がごちゃ混ぜ。

 

・まんばちゃん

今回、本当に正統派主人公って感じで、すごく成長したのでは。過去作も、まんばちゃんの近侍としての成長はテーマとしてあったけど、今回それがすごく描かれていて嬉しかった。

序伝で、「撤退はできない!」って頑なになるところ、最初はちょっと意外に感じたけれど、次第に納得できました。あれだけ苦しそうにしながらも、何度も何度も立ち上がる姿に涙腺がやられてしまう。主の期待に応えるため(そこに写しでもやれると証明したいというエゴがあれど)、それだけのために、まさに鬼神のようになりながら戦うまんばちゃんの勇敢さが辛かった。そして、如伝での、そんなツラさを乗り越えてからの「俺は俺だ!!」に本当にしびれました。良かったね。 

荒牧くんはお顔がとてもお美しいので、綺麗って言ってしまう、抗えない。

ビジュアルだけでなく、私は荒牧くんの演技がとても好きなのだなぁと再確認しました。

振り絞るような「こんなことがあってはならないんだ!!」や「写しの俺が近侍になったから」という叫び。本当にツラい。よしよししてあげたい。

序伝での腰に帯刀したままの殺陣と、如伝での鞘も使った殺陣との違いとか、交互に演じる部分は本当に見事(頭こんがらがりそう~)。

あと、これはあくまで個人的な感想だけど、序伝で顕現したあとの「まぁいい、命令には従うさ」って言って審神者を見つめる時と、如伝の方の同じようなシーンでは、全く目付きが違うように感じました。積み重ねた時というか、すこし審神者に心を許したような、柔らかい目に見えました。たった15分の休憩で、数年間の時間の経過を感じる。。

彼に演じてもらえるキャラクターは幸せだろうなぁと思いました。

 

・長谷部

今回の裏主人公的ポジション。最高だった~!もともと長谷部すごく好きだけど、もっともっと好きになれた。一番泣かされたのは、長谷部のシーンだったよ。

黒田回想の「忘れることにした」という台詞で、ここまで素晴らしいストーリーになるの本当に凄い(語彙力の欠如)。

そうだよね、あんな風に「生きていれば会える」とか、大好きだった主に言われて、でももう会う術が無いように思われて、でも今の審神者には報いたくて…、忘れようって言い聞かせるしか無いよね…。序伝の長谷部の混乱は、こっちまで痛くなりました。

 大千秋楽のカテコで和田くんも言ってたけど、本当にこのジョ伝は長谷部にとってめちゃくちゃ大きいと思うし、この話は、あくまでこの本丸での出来事だけど、もはやこれを経験していない長谷部が想像できないくらい。 

個人的には和田くんの表情の作り方が好きすぎました。「待ってください!長政さま!」とか、切ない声の出し方も最高でした。チャチャチャ!

 

・小夜

初演から、ステの小夜ちゃんが大好きです。今回、極で登場したのは驚いたし、すごく感動しました。まんばちゃんの「おかえり、小夜…!」が泣ける。過去作で色々あった分、より泣ける。

私、ステの小夜ちゃんの周囲をしっかり気遣っている所がすごく好きで、特に仲間の名前を呼ぶところが好きなのです。序伝で「山姥切さん…!?」って呼びかけるシーンとか。あと、山伏が復活した時に、慌てて近寄って手首を掴んでいるの、脈を確認してるのかなぁと思ってます(普通のお守りならHP1復活だし)。そういう冷静さと周囲に気を配れるステ小夜が大好きです。

たけるくんは、言わずもがな殺陣が素晴らしいけれど、今回は序と如(極)の違いがとんでもなかったですね! 普通に序伝のときも、何時もよりはセーブしている感じはしたけどそれでも速い殺陣が、如伝では何倍も速く見える。これが極か…。足技も惚れ惚れしちゃいました。

カテコの挨拶とかを聞いていても、たけるくん自身がすごく小夜に愛着を持って、育ててきてくださったのが伝わってきて、嬉しかったです。

 

・山伏

頼れる兄弟。本当に大きな大きな器で、序は本当に彼がいなければ成り立たなかったですね。ただ、山伏も決して動揺していなかった訳ではないと思います。未知の状況に混乱していただろうし、恐怖だってあったはず。それでも、仲間を兄弟を支えようとして、結果としてはあの悲劇も起こってしまったけど、彼が居なければ舞台の全滅だってあり得たんじゃないかなぁ。

OPで既にまんばちゃんとよくアイコンタクトをしていてキュンキュンでした。背中を預けあえる兄弟尊い…。 

横さん、あまりに全てが山伏で本当に愛しい存在でした。カカカ笑いもお見事。思わず手が出る殺陣も彼らしくて格好良かったです。

 

・ばみちゃん

ばみちゃんは、ヒロイン枠でしたね!倒れて姫抱っこで運ばれていく姿が美しすぎてビックリしました。儚い。かと思えば、長谷部に「思い出を守るんだ」と発破をかける芯の強さもあり、すごく魅力的なキャラクターでした。個人的には「本丸に帰ろう」という台詞が好きです。記憶のないばみちゃんにとって、本丸で新しく作った思い出が支えになっていたら嬉しいし、帰りたい場所であってほしい。

なおやくん、五キロ減量したそうで、プロ根性に脱帽です。所作もとても美しかったです。ライビュで生では見えなかった、お守りを渡す所の表情が切なくて、胸がギュッとなりました。

 

・だぬだぬ

作中のだぬだぬ呼びが自分の中で定着してしまったw 正直今まで自分の中であまり性格が固まって無かったんだけど、こういう感じか!となりました。もっと戦闘マシーンのような感じかと思ったら、情に厚く、男らしく、そして周りを気遣える冷静さもあわせ持っていて、すごくすごく素敵でした。

「ごちそーさん!」とか「いい戦いだったぜ!」とか彼のかける言葉は、少しぶっきらぼうだけど、思いやりに満ちてたなぁ。

そして、序で長谷部とまんばを止めるシーン。「俺たちは負けたんだ」。あれをだぬだぬが言うのがとてつもなく重くて、絶望感が凄くて、泣きそうになりました。戦うために戦う、その信念を曲げてまで、刀をしまえるだぬだぬはかっこいいよ。

たけしくん、殺陣が初だったそうですが、全くそんな感じがしなくて凄いなぁ。台詞を言うイントネーションがすごく好きでした。大千秋楽のカテコ挨拶がとても丁寧で、私の後ろに座っていたお姉さんが「ギャップ…」って思わず呟いていたのが面白かったです。わかる。

 

・博多くん

最高にかわいい!!短刀っぽい短刀!

外伝のときも、博多くんがトレンド入りしていたけど、あまりに本人過ぎてヤバかったです。序が暗い分、如での博多くんの存在が大きくて、何を喋っても何をしても、客席から笑いが漏れていたように思います。かと思えば、結構確信を突く発言もあったり、聡い子でした。長谷部や日本号に対等に話せる所も良かった。本丸の三つら星だもんね。横並び。

つばさくんは、本当に細かい動作の一つ一つが博多くんそのもので圧倒されました。戦闘中に挟まる台詞が、とっても自然で良かったです。「じゃぱにーずびじねすまん!」。

博多弁も凄く自然に感じたけど、ネイティブの方はどう感じたのかしら。

 

・日本号

格好いい。出番は少ないのに、ものすごく存在感がありました。もー、長谷部に対する「お前の事はなんでもお見通しだぜ」的な余裕が好みすぎました。長谷部の口を塞ぐシーンは、マジでありがとうございますとしか言いようがない。和田くんのお顔が小さすぎるのもあって、めっちゃ可愛いことになってましたね。最後、黒田親子に盃を渡すところもグッと来ました。

外伝では殺陣をするのに窮屈そうだなぁと感じたのですが、舞台上の長物の殺陣、迫力満点でした。ステ初の槍、大変だっただろうな。

カテコの挨拶でも、本当に日本号だなぁと思いました。福岡で成さんに演じてもらえて、日本号も感無量なのではないでしょうか。

 

・ソハヤ

残念ながらうちにはいないのですが、とても素敵でした。如の3振りは、どうしても少し出番が短めだけれど、彼も存在感ありましたね。まんばちゃんに写しで良いと説くシーン、これを言うのはソハヤじゃないとダメだったと思います。

飯山さん、あの動きにくい防具で、あまりにもソハヤな動きをするのがすごかったです。ゲーム中の台詞を言うときも自然に聞こえて良かった。いつか光世ちゃんも出てほしいな。

 

黒田官兵衛

信念を持った悪役でした。展開的に、チートっぽく(ご都合主義展開っぽく)なりそうな感じなのに、官兵衛さまならあり得ると感じさせちゃうのすごいよね。最後、長政さまとの戦いで何度も立ち上がる所、痛々しいけど信念を感じて好き。山浦さんの演技に説得力がありすぎて…。「跛行する行軍じゃ」って言うところの表情にゾクッと来ました。

 

・長政さま

長政さまのブロマイド欲しいよー!!私は歴史に疎いタイプの審神者なので、長政さまについての知識も全くなく…。黒田回想で長谷部があの世に着いていきたいと思う人って、どんなけいい人なの?と思ってました。もうとにかくいい人で、そら長谷部も着いていきたくなるわ…。長谷部は忠義者、長谷部を召し抱える審神者は果報者だと言う長政さまが好きで好きで仕方がないです。短い間しか共に過ごしていないけど、長谷部が一番喜ぶ肯定をしてあげられる所が好きです。

ニコ生で和田くんも言っていたけど、あれから長政さまはどんな気持ちでへし切長谷部と過ごしたんだろう。きっと大切に大切にしたんだろうなぁ。へし切長谷部が綺麗に現存しているという事実がより物語に深みを与えているのが尊い

カテコの挨拶すごく泣けました。演技も大好きでした。語尾が優しい。

 

・弥助

悲しい人でした。刀剣男士にとっては歴史は過去であり、守るもの。でも、この時代を生きる彼らにとっては、まだ変えられる未来なんですよね。「信長を生き返らせる」ではなく、「歴史に復讐する」のが行動目的な所に何とも言えない切なさが…。最後、九十九刀が破壊された時の悲痛な叫びを聞くと、どうしても憎めないです。弥助は他の歴史人物と違って、史実では本能寺の変後にどうなったのかは不明だそうで。ジョ伝での弥助はこの後どうなったんだろうと考えると胸がギュッとなります。幸せになってくれ。

ひなたさんのすごい身体能力に脱帽でした。細かい表情も見てて鬼気迫るものがあって、ブログなどを拝見したら本当に真摯に役を作られていたのだと感じて、本当に弥助を演じてくれてありがとうございます。。

 

・友信さま

出番としてはあまり多くないけど、絶対に必要な役だったと思います。

日本号を手に入れたとき、どう思うのか気になります。

 

・三日月

もはやスタッフクレジットされても良いのでは?というほどの存在感。すっごかったですね。三日月ナレーションから始まって、やっぱりステは三日月の物語でもあるのだなと感じました。

あと、ばみちゃんが三日月を迎えに行くシーン。逆行のなかに立つ三日月が美しすぎて震えました。本当に本丸がドン底の時に来てくれたのですね。そしてあなたは何を知っているのか…。

余談ですが、三日月が顕現するシーン、録音の音声が鳥海さんにそっくりすぎてビビりました。休憩中に隣のお姉さんも、そう言っていたので、私だけじゃないと思うんですけど、家に帰って回想聞いたら声そのものはそこまで似ていなかった(別人なのだから当たり前ですが)。鈴木さんの三日月が強烈な印象になって刷り込まれてるんだなと実感しました。一切出演していないのに、鈴木さんはやっぱりすごい役者だと再認識させられたのが、興味深かったです。

 

 

自分で書いといてなんだけど、な、長い…。

本当に末満さんの脚本と私の好みがよく合致してるみたいで、刀ステ本当に大好きです。

新作も…、チケットご用意されてくれ~~!!