リメンバー・ミーを見てくれ
前回の記事に反応いただいた方、本当にありがとうございます!
今回は「推し事」のグループ記事ではないので、また改めてお礼・返信させていただきます……!
さて、今回はタイトルの通り、「リメンバー・ミー」を見てほしいというダイマです。
3月16日に公開されたディズニー/ピクサー映画の最新作です。
実は私、D23で行われた日本最速上映会に当選いたしまして、2月11日に一足先にこの映画を見させていただくという幸運に恵まれました。本当に素晴らしい映画で、その時から公開を楽しみにしていたのですが、あれ…なんか…あんまり宣伝されてない……?
公式が打ち出している「家族に会いたくなる映画」っていうキャッチコピーもなんか……私の中ではしっくり来ないというか……。
それなら私がダイマしてやろう!ということで、私的おすすめポイントを紹介します。
ちなみにネタバレは一切しませんが、私なんかの文章読まなくても初めから見に行くつもりだよ!という方は、ぜひ画面を閉じてください。本当に前情報なしで見に行ってほしい映画です。
●リメンバー・ミーとは??
STORY
主人公は、ミュージシャンを夢見る、ギターの天才少年ミゲル。しかし、厳格な《家族の掟》によって、ギターを弾くどころか音楽を聴くことすら禁じられていた…。ある日、ミゲルは古い家族写真をきっかけに、自分のひいひいおじいちゃんが伝説のミュージシャン、デラクルスではないかと推測。彼のお墓に忍び込み美しいギターを手にした、その瞬間──先祖たちが暮らす“死者の国”に迷い込んでしまった!
(中略)
監督:リー・アンクリッチ 共同監督:エイドリアン・モリーナ
製作:ダーラ・K・アンダーソン
製作総指揮:ジョン・ラセター 音楽:マイケル・ジアッキーノ
歌曲:ロバート&クリステン・アンダーソン・ロペス
公式サイト(リメンバー・ミー|ブルーレイ・DVD・デジタル配信|ディズニー公式)より引用させていただきました。あらすじもネタバレ感があるので、後半は丸々切っています。
①ストーリーが良いから見てくれ
たかが子供向け映画と思わないで、見てくれ。純粋にストーリーが良い。確かに大冒険!って感じではないし、手堅くまとまった大人しい印象かもしれない。話も王道といえば聞こえは良いけど、単調とか展開が読めるとか、お涙頂戴だと思う人もいると思う。でも、私はピクサーらしくて、見る人を楽しませたいという思いをすごく感じた。初期のピクサーとか、モンスターズ・インクあたりが好きな人は好きそう。見終わった後の満足感が高い。見てくれ。
②オリジナル作品だから見てくれ
ここしばらく、ディズニー映画は怒濤の実写化、続編ラッシュが続く。
大ヒットした実写版「美女と野獣」に続き、実写版として「ムーラン」、「アラジン」、「くまのプーさん(クリストファー・ロビン)」などが制作中。また、続編としてはピクサーで「インクレディブル・ファミリー」が今年公開だし、ディズニー映画では「シュガーラッシュ・オンライン」、「アナと雪の女王2」も控えている。
こうした作品は、もちろん素晴らしいが、元の映画や前作を知っているとより楽しめるという側面も存在していると思う。
対して、今回の「リメンバー・ミー」は完全新作。ピクサー作品では、あまり奮わなかった「アーロと少年」以来の新作。普段、ディズニー映画とか見ないという人にこそ見てほしい。まっさらな状態で、皆が等しく楽しめる映画。見てくれ。
③日本語吹替え版が最高だから見てくれ
「私、洋画は字幕派なの。芸能人のアフレコって棒読みで好きじゃないし、音楽も日本語歌詞だとダサい。でもディズニーって字幕版だと上映館や回数が限られるから見に行きづらい」という人、心配しないで吹替え版を見てくれ。
もともとディズニー作品は、比較的吹替え版にも本気出してくれているのだが、今回も良い。
なんといっても、主人公のミゲル役を演じている石橋陽彩(ひいろ)くんの圧倒的な歌唱力がスゴい。
才少年・石橋陽彩と主題歌生披露! 映画「リメンバー・ミー」来日イベント3 - YouTube
この彼の歌声を聞いてみて、グッと来た人は今すぐ劇場でリメンバー・ミーを見てくれ。
お恥ずかしながら芸能人には疎く、彼の事は存じ上げなかったのだが、歌ウマ小学生としてカラオケ番組に出演したり、コンクールなどでも優勝しているそう。
ストーリーの展開上、ミゲルはとにかく歌が上手くなくてはいけないのだけれど、石橋くんの歌はとても説得力がある。彼の歌が何曲か聞けるだけでも、見る価値がある。見てくれ。
④邦題が最高だから見てくれ
ディズニー映画に限らない話かもしれないが、原題→邦題の改変は時に物議をかもす。
ディズニー作品でも
「Frozen」→「アナと雪の女王」
「Up」→「カールじいさんの空飛ぶ家」
「Ratatouille」→「レミーの美味しいレストラン」
などの大胆に説明的にした邦題がある(もちろん、必ずしもそうした邦題が悪いというわけではないが)。
対して今回の「リメンバー・ミー」。この邦題が最高。「リメンバー・ミー」は、アカデミー賞主題歌賞も獲得したこの映画の主題歌の曲名だ。最初は、安直な邦題だなと思ったが、見終わった後は、なんて粋なんだろうと感動してしまった。本当に今回は「ミゲルと死者の国の秘密」とかいう邦題じゃなくて良かった。
ちなみに、原題は「CoCo」で、これまた最高。見終わった後にその意味がわかる。
日本人は、最高の原題と邦題を知ったうえで見ることができる。見てくれ。
⑤アナ雪の短編があるから見てくれ
ディズニー映画をよく見る方は、同時上映で短編が付いていることを知っているかもしれない。若い監督の作品や意欲的な作品が多く、楽しみにしているファンも多い。
そして今回は「アナと雪の女王 家族の思い出」という短編が同時上映なのだが、これがあまりにも本気すぎる。
まずこの短編、22分ある。
22分、22分だ。アニメ1本分。
もはや短編の定義がわからなくなる長さ。本国アメリカでは、長すぎてクレームになるという珍事件も起きたようだ。長さだけではなく、新曲も5曲という力の入れよう。アナとエルサの姉妹の幸せなデュエットは初めてで、ファン感涙もの。本編前にハンカチが1枚死んでしまう。アナ雪を知らなくても十分楽しめる。
これだけ力が入って、チケットの料金が高くなることもない。コスパ良すぎ。見てくれ。
⑥鈴木拡樹さんを探せ!ができるから見てくれ
このブログを読んでくださっている方の多くにとって、お馴染みの鈴木さん。ネットニュースなどでも話題になっていたが、実はこの映画で、ディズニー映画の吹き替えに初挑戦されている。
前述のとおり、私は一足早くこの映画を見たのだが、その時に「まだメディアに発表していない吹き替えキャストがいるが、発表するまで絶対に口外しないでくれ。もちろんSNSもダメ。(要約)」というアナウンスが繰り返し流された。
もうメインキャストも大体発表されているのに、まだ隠し玉があるのかと思いつつ、エンドロールを眺めていたら、「鈴木拡樹」の文字が…!!ビックリして椅子から転げ落ちそうになった。
鈴木さんが演じているのは「死者の国の住人・コーンをもった男」役。
正直に申し上げると、私が鈴木さんの役を見つけたのは、公開されて2回目に見たときだった。あまりにも溶け込んでいたから。下手だったらたった一言でも、浮いて悪目立ちし、すぐにわかってしまうと思うので、本当に素晴らしい演技だなとしみじみ感じる。
恐らく初鑑賞時はストーリーを追うため、鈴木さんを見つけるのは困難だと思う。なので、ぜひ何回でも劇場で見てくれ。
色々と書いてきたが、映画は1800円で見られる。こんな上質なエンタメが1800円。例え面白くなかったとしても、1800円しか損しない(観劇のせいで、最近お金の単位が7800円位になっています)。
それぐらいの損なら見に行ってもいいかな、と思われた方は、ぜひ今すぐ劇場に行ってほしい。
リメンバー・ミーを見てくれ!!!頼む!!!!